ブックタイトルアクトリーの歩み 特集① 近未来ストーリー エコビレッジが日本を救う

概要

アクトリーの歩み 特集① 近未来ストーリー エコビレッジが日本を救う

特集1近未来ストーリー●エコビレッジが日本を救うが一段と広がって行き場を失った生活困難な高齢者が公園などにあふれていた。「そういえば、赤字国債など国の借金も世界最悪の状態と言われるまでに膨らんでいたからな」入江隊員が今朝、自宅で読んだ新聞記事を思い出してつぶやいた。「繁栄は砂上の楼閣みたいにもろいものだったのか。東京はこんな程度で済んでいるが地方はもっとひどいだろうな」「自分たちの子孫の悲惨な姿をもう見たくないよ。しかし、会社に戻って58年後の日本の状況を報告する任務は果たさなければならない。気を取り直して行くしかない」あちこちに無人の農村が２人の隊員は翌朝、乗ってきたマシンで地方へと向かった。訪れたある地方では、東京よりさらに悲惨な光景が広がっていた。無人状態となった農村があちこちに点在し、昔、田や畑だったと思われる土地はすっかり木が生い茂り、あるいは荒れ地となっていた。12